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先月、「和製英語に気をつけよう(2)ー「プライド」で紹介した「プライドは捨てろ」を意味する英語表現、”Check your ego at the door.” (レストラン入店時にコートをクロークに預けるように、へたなプライドは入口で預けてこい)ですが、この”check”は、「預ける」という意味です。
高級なレストランに行くと、入口で”Would you like to check your coat?”(コートをお預かりしましょうか)なんて言われるわけです。
空港で荷物を預けるのも”check”で、“How many bags are you checking?”(お預けの手荷物はいくつですか?)預けた荷物は”checked luggage”です。
日本語の「チェック」は「点検、調査、確認する」という意味で使われますが、英語の”check”は、このように様々な場面で使われます。
ホテルの「チェックイン」「チェックアウト」は、英語でも同様に”check in” ”check out”ですが、英語の”check in” ”check out”はホテルだけでなく、小売店などでも使われます。
スーパーのレジ(cashier)に“Checkout”と表示されているのを見たことがある人も多いと思いますが、アメリカのスーパーではセルフサービスのレジも普及しており、これは“Self Checkout (Lane)” や“Self-Service Checkout”と呼ばれます。
オンラインショップでも同様です。海外のオンラインショップで買物をしたことがある人であれば、支払の際に”Proceed to Checkout”(支払に進む)といった表現を見たことがあるはずです。
さらに、図書館で本を借りる場合も、”check out”です。
“I’d like to check this out.” (これを借りたいのですが。)
図書館のデータベースで調べる際、その本が貸し出し中であれば”checked out”(貸し出し中)と表示され、貸し出されていなければ”checked in”と表示されます。
“How can I reserve a book that has been checked out?”
(貸し出し中の本を予約するには、どうすればいいですか)
同様に、(壊滅してしまい、最近、アメリカで見かけることはほとんどない)レンタルビデオ店でも、まったく同じで、ビデオを借りる際には、カウンターで”I’d like to check this out.”と言います。
さらに、“Check out”には、「品定めをする」という意味もあります。
“Hey, check this out. Cool.” (ちょっと、これ見て。いいね。)
“We should go check out the new model.” (新しいモデルを見にいこうよ。)
“A new coffee shop opened around the corner. Let’s go check it out. (近くに新しいカフェがオープンしたから、行ってみようよ。)
「チェックする」という意味で、下記のように”check out”を使っている人がいるのですが、
× “Could you check out my English?” は間違いで、
〇 “Could you check my English?” (私の英語をチェックしていただけませんか)
であるべきなのです。
大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。訪問した国は70ヵ国以上。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など30冊。