Global Career Guide
今回は、最近、コラムで出てきた「派遣社員」「契約社員」「アルバイト」の英語表現について触れたいと思います。
「アルバイト」が英語ではなく、ドイツ語(arbeit)が由来の外来語であることを知っている人は多いのではないかと思います。しかし、「では、アルバイトは一体、英語で何というのか」と迷う人は多いようです。
たとえば、下記を英語では何と言うかですが、
1)「バイトを探している」
2)「今日はバイトの面接がある」
3)「明日はバイトがある」
4)「コンビニでバイトをしている」
5)「バイトを辞めた」
正社員、フルタイム勤務ではなく、短時間・パートタイム勤務であるということを強調したいのであれば、下記のような表現が使えます。
1) I’m looking for a part-time job.
2)I’m interviewing for a part-time job today.
3)I have to work after school tomorrow.(学校の後に仕事がある)
4)I work part time at a convenience store.
5)I quit my part-time job.
しかし、自然な英語では、わざわざ非正規勤務、短時間勤務であることを示す必要がない限り、下記のような表現の方が一般的です。
1) I’m looking for a job.
2) I have a job interview today. I’m interviewing for a job today.
3) I have to work tomorrow.
4) I work at a convenience store.
5) I quit my job.
なお、「ウエイター・ウエイトレスとして働いている」は、”I work as a waiter/waitress”よりも、“I’m a waiter/waitress at a coffee shop/restaurant”や”I wait tables (at a coffee shop/restaurant) “の方が一般的です。
また、ドイツ語の”arbeit”にスペルが似た英語の”albeit”(発音は「アルバイト」とはまったく異なります)は”although”と同じ意味ですが、文語なので口語では使われません。最近のニュースでは”Chris Mathews criticizes Obama, albeit mildly…”(やんわりではあるが、クリス・マシューがオバマを批判した)という表現が見られました。
「派遣社員」は”a temporary worker/employee”ですが、通常、”a temp”と略されます。「派遣社員として働いている」であれば、”I work as a temp”という表現になります。“a temp job” (派遣職)“a temp agency”(派遣会社)という形でも使われます。「契約社員」は”contract worker”ですが、「契約社員として働いている」は”I work as a contract worker”よりも”I have a contract job” や“I work on a contract basis”などの方が一般的です。
大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。訪問した国は70ヵ国以上。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など30冊。