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和製英語に気をつけよう(35)─ グッズ

前回の「オリジナルグッズ」ですが、英語では、前回、紹介したOur uniquely-crafted products / itemsのほか、下記も使えます。

Our unique novelty items

日本語の「グッズ」は雑貨という意味で使われることが多く、英語で「収集品やガジェット、法人向けギフト(corporate gifts)などを含む実用性の低い小物」を意味するnovelty が近いと思います。

「ディズニー(キャラクター)グッズ」であれば、

Disney products / items / novelties / merchandise

「キャラクターグッズ」を直訳して”character goods”と言っても通じません。上記のディズニーキャラクターグッズのように、具体的なキャラクターを挙げて表現します。

・I collect Hello Kitty products.(ハローキティグッズを集めています。)

・Do you carry Rilakkuma bags?(そちらではリラックマのバッグを扱ってますか。)
 

「オリジナルグッズ」も、商品の種類が限られているのなら、products/items/novelties ではなく、bags, key chains, walletsなど具体的な単語を使う方が自然です。

・300 sweepstakes winners will receive Big Mac merchandise.

(抽選で300名様にビッグマックオリジナルグッズをプレゼント)

merchandiseは「販売商品」を意味するビジネス用語で、上記のように業者側が使うもので、消費者が日常生活で使うことは稀です。

英語のGoods

日本では「goods = 商品、品物」と覚えてしまっている人が多いですが、英語では「商品」という意味でgoodsが使われないのを上記で見てもらえたでしょうか。Goodsは、集合的に「物品」を指し、productのように個々の商品に対しては使えません。

たとえば、経済・商業用語として使われる goods and servicesのgoodsは「無形のサービスに対する有形の物品」という意味です。日本の消費税にあたるGSTはgoods and services taxの略ですが、通常「物品サービス税」と訳されます。


その他、下記のような形で使われ、日常会話で使われることは、あまりありません。

・The price of imported goods fell last month.(先月、輸入品の価格は下落しました。)

・We take canned goods for donations. (当方では缶詰の寄付を受け付けています。)

・These leather goods will last a lifetime.(これらの革製品は一生もちます。)

Sporting goods(スポーツ用品)は、Dick’s Sporting Goodsのように 店名によく使われています。

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。訪問した国は70ヵ国以上。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など30冊。

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